ネガティブ女子は周囲の運を下げてしまう
ネガティブな話をするとき、人は、口角を下げる。この表情が、話し相手に移って(ミラーニューロン効果)、こちらもネガティブ回路を起動してしまうことになる。ネガティブ回路に通電すると、その回路に信号が行きやすくなる。
つまり、ネガティブな人と一緒にいると、ネガティブ回路が活性化して、その人と一緒ではないときにもこの世がつらくなり、発想も好奇心も消えて、じり貧になっていくってことだ。
そりゃ、ときには、誰でも、ネガティブ・ループをこねくり回したくなるときがある。大切な女友だちのそれには、私も一晩中付き合う。けど、そんなこと、一生に何回もない。
今、話題にしているのは、「常にそれをぶん回している人」のこと。
そういう人は、会ってすぐ、ネガティブな話をする癖がある。本稿の冒頭で述べたように。その段階で、深入りしない決心をしてもいいかもしれない。
また、いい話もネガティブに倒すという癖もある。
「○○さんて、リーダーシップがあっていいね」「まぁ、ちょっと強引だけどね」
「あれ、いい映画だったね」「少し長すぎたけどね」
これも、静かにやられるよね。
逃げることに罪悪感を持たなくていい
会ってすぐネガティブな話から入る人。いい話もネガティブに変える人。ネガティブ・ループを回す人。そのすべてから、一目散に逃げたほうがいい。
家族や、職場の人間で、どうしても離れられないときは、接触時間をできるだけ少なくしよう。
そのためには、自分が夢中なものをつくっておくことだ。習い事や趣味、「韓流ドラマに夢中」「最近、部屋の模様替えに凝ってて」とかでもいい。で、ネガティブ女子が「話聞いてよ~」と近寄ってきたら、「今から、ダンスのレッスンで」とか「今ドラマに夢中で、続きが気になって……ごめん帰るわ!あなたも観て。韓流ドラマの○○」とか「これからオンライン英会話なの」とか言って、爽やかに退散する。
明るく、好奇心の赴くままに生きていると、ネガティブ女子には取り付く島がない。そのうち、なんとなく疎遠になっていく。
かわいそう、って? いやいや、彼女は、他のターゲットを探して、ちゃんとネガティブ・ループを回していく。できれば、同じタイプの人と出逢って、ふたりで、ふたつのループを回し合ってくれれば、被害がなくて助かるんだけど。
ネガティブ母や、ネガティブ姑だと、「ただの主婦のあなたが、英会話なんてしてどうするの」とか、別の正義を立てて攻めてくるかもしれないけど、気にすることはない。「子どもに、いつまでも学ぶ姿を見せるためです」とか、「○○さん(夫)の海外出張に備えて」とか言い返せばいい。
なお、実際に英会話をしてなくても大丈夫。母や姑になんかに、ばれやしない。実際に英語で話しかけられて、話せなかったとしても、「まだだわぁ、もっと頑張らなきゃ」とにっこり笑えないいのである。