具体的に想像し、“自分との誓い”を立てる

ここでは本気でシミュレーションして覚悟します。今まで親に預けていた時間、ベビーシッターを頼むとか、そういう具体的な想像をします。これは、自分自身との誓いみたいなものなのでとても大事です。

具体的に想像してみると、やっぱり自分の気持ちがそんなに急に切り替えられない、と思うこともあります。そうすると、親への要望の線引きが変わってきます。例えば「無視された場合は、鍵をかけやすいドアに変える提案をする」とか、そうやって、要望の内容と線引きの調整をここでやります。

③いつ話を切り出すか、メールなのか、なんとなくでもいいので計画を立てる

なるべく感情的にならず、淡々と伝えるほうが相手は聞き入れやすいものです。

1番いい方法を選びます。

④実際に伝えるときは、相手の「行動」について言及する。「人格」には触れない

あくまで「玄関に鍵をかける」という行動について、「私はあなたが鍵をかけてくれないとこのような理由で困る。だから、こうしてほしい」と、「私」を主語にして伝えます。「もしあなたがやってくれないのであれば、私はこうするしかないと思っている」という条件を伝えても大丈夫そうであれば、冷静に伝えます。そこまで切羽詰まっている、思い詰めている、という事実が伝わります。

人格に触れる例は、「お母さんっていつもそうじゃん」等です。「なんで鍵開けてて平気なの? しんじられない」とかです。人格に触れてしまうと一気に会話が破滅しますので注意。人格に触れてしまいそうになったり、向こうがこちらの人格部分に触れる発言をしてきたら、直ちに「また今度にしよう」と話を切り上げてもいいと思います。

イラスト=田房永子
⑤失敗しても自分を責めない

感情的になってしまったり、大きな声になったり金切り声になってしまったり、思いっきり人格に触れて大げんかになってしまうことがあっても、自分を責めないのが大事です。①と②ができただけでも前進なので、またトライしてみてください。