一部の大企業を、フットワークよく華麗にスルーせよ
今どきわざわざ東京に進出せずとも、地方から一気にグローバルにつながるほうが身軽であり、手っ取り早い。
京都から動こうとしない京セラや村田製作所、島津製作所の海外取引の割合は、すでに5割から9割にも上っている。東京はおろか、もう日本すら相手にしていないのだ。
下手に東京に出て大企業のサラリーマンとつき合おうものなら、延々と無駄な時間を過ごすことになるだろう。
製品ひとつ売り込むために、何度もプレゼンさせられた挙げ句、「決裁に時間がかかる」「懸念点を検討する」などと結論を先延ばしにされ、その間を接待でつながなければならない。
なぜか。東京には大企業が集まっており、そういう大所帯は変革の瞬発力が鈍くなっているからだ。価値観が昭和のままで止まっている。
地方の企業に今後ますます必要になるのは、「最先端の東京へ進出する」という危険思想を捨てることだ。保身しかない昭和オジイサンの巣窟である一部の大企業を、フットワークよく華麗にスルーすることである。
※1 互いに関連性のない異業種企業を次々と買収・合併することで巨大化した複合企業
※2 あらゆる物質の質量を生み出す機能をもつ粒子。「神の粒子」とも呼ばれる
※3 高出力のレーザー照射による爆縮で超高密度プラズマを発生させ、核融合を起こさせる方法