「塾もやめていい。だけど…」
娘が塾をやめると言い出したとき、親子関係が崩壊することも辞さない覚悟で本気で話し合いをしました。これが僕の中で、最大のお受験メインイベントでした。
まず「塾なんてやめな。いつでもやめていい」と、逃げ道があることを伝えました。
そして、受験をする意味から始まり、なぜこんな問題を解かないといけないのか、また、どれだけ塾や問題集にお金がかかっているのかまで。子供を子供と侮らず、どうせわからないだろうと決めつけず、娘のわかる言葉できちんと伝えることに注力したのを覚えています。
受験を親の強制ではなく、自分ごとだと娘に感じさせた
この話し合い後は、娘にも目的意識が芽生えたのか、受験が「自分ごと」になったのか、机に向かうことはそれほど苦にならない様子でした。「自分ごととして取り組む」というのはわが家のキーワードでした。
そのためには、普段からコミュニケーションを取っておくことが大切で、わが家は全員おしゃべりですし、小さな頃からなんでも自分の言葉で伝えるよう教えてきました。
娘の話も、ささいなことでもできるだけ夫婦で聞いてきました。塾をやめると言い出した娘の小さな挫折は、今からすれば、親子が本音で話し合えるチャンスだったように思います。