前の住人の荷物が残っていると格安だが…

ポイント③残置物

格安で出ている物件には「残置物」が残されていることが多いです。

残置物とは、前の所有者が残した荷物のこと。代表的なのは仏壇、テーブル、ソファなどの家具家電、押し入れの中にいろいろなものが詰まっていることもあります。

夜逃げの場合などは、まるで昨日まで生活していたかのように、家財がそっくり残されています。

残置物は交渉して売主に片付けてもらうのが基本ですが、NOと言われるケースも多いです。こうした場合、廃品回収の業者さんに依頼すると、大抵の場合高い見積もりが出てきますので、それをそのまま見せて「50万円かかります」と伝えれば、その分を値引いてもらうことができます。

実際には、便利屋さんや遺品回収の業者さんに頼めば、1m3あたり、1万5000〜2万円で片付けることができます。あくまで相場なのでその値段では断られる可能性もありますが、その場合は原価に近いかたちでお願いしましょう。

処分の依頼先候補は「廃品回収業者」だけではない

また、本ならブックオフが出張で取りに来てくれますし、リサイクル業者さんも出張で来てくれて買い取った物に応じた金額を払ってくれるケースもあります。

和服や貴金属なども業者さんを一斉に呼んでお金になるものは換金して、お金にならないものは便利屋さんなどに頼んで処分してもらうのがいいでしょう。

仏壇、位牌いはいは引き取り費用が高いのですが、「ジャパンレトロ」といって海外に高値で売れたりするケースもあるらしく、専門に引き取る業者もいるようです。

田舎で家が広く、個室も多い場合は、1部屋に残置物をすべて詰め込み、貸さない部屋(開かずの間)を作るケースもあります。これが最もコストが低く、移動するための人件費だけで済みます。もしくは、残置物を庭に置いてブルーシートをかけて対応するというケースもあります。

残置物は処分してもらうから高いのであって、寄せて置いておくだけなら、大幅にコストカットができるわけです。