情報は「量よりも質」
情報は、質よりも量です。「情報においては、量が質を凌駕する」というのは、私の座右の銘ですが、それは、自分のブレインロックを外すためです。
たとえば、悪質な新興宗教が信者を得ようとするときは、家族や社会から隔離して施設に閉じ込めます。外界から完全に遮断して、教義をひたすら注ぎ込むのです。それは、多種多様な情報と触れることを防ぎ、強固な洗脳をかけるためにほかなりません。
逆にいえば、洗脳を解いてくれるのは、いつでも情報だということです。
「洗脳親」は忌避せず、静かに距離をとる
ちなみに、ブレインロックをかけてくる両親に対しては、反発したり、関係を遮断したりする必要はありません。言われたことをうのみにせず、ただ「そういう意見もあるんだな」と受け止めるに留めればよいのです。100、200ある情報のうちの1つとして、心の中にファイルしておきます。
それでもこちらの言動を支配しようとしてきたり、理解がなかったりする場合には、物理的に距離をとることが必要になるでしょう。人は自分の価値観が壊されそうになると、本能から恐怖心を抱くことがあります。そのため、怒鳴ったり、暴力を振るってくるケースも珍しくありません。
同様のケースの渦中にある方から、「どれぐらい距離をとればいいですか」という相談をよく受けます。私は、「あなたが耐えられる程度」とお答えすることにしています。
これまでひと月に一度、会う機会があったなら、それを3カ月に一度、半年に一度といった形で減らすのがよいでしょう。