「適正価格の判断」が購入の成否を左右する
「コロナ特需」がある以上、購入環境はいいとは言えなかった。買いたくても買えないことが多いし、買う時は指し値(売出価格よりも低い価格で購入意思を伝えること)も入らない程、割高に買うことになりがちだ。値引かなくても売れる時期には売出価格も高くなりがちで、適正価格の2割高で設定されている物件は現状まだ多い。
しかし、通常の場合、売出価格は平均すると成約より10%高い価格が設定されているものだ。これに指し値を入れて買うのが通例だ。売れ行きが落ち着き、在庫が増えてきたら、売出価格は改定され、この水準まで落ちてくるものが増える。来年の2~3月に引っ越しを控えていて売り切りたい売主は多いので、適正価格に近いところで取引すれば、失敗することはない。そのためにも必要なのは適正価格の判断なのである。