記者も国民もフラストレーションが溜まる会見になる
週刊新潮(9月30日号)は、かつてノルウェー王室で、ホーコン王太子と交際中だったメッテ=マリット王太子妃が、メディアにドラッグパーティーに参加していたことなどを暴かれ、王室の支持も急落したときのことを持ち出している。
「それでも彼女は、00年11月の婚約会見で過ちを認めつつ“今後を見守って”と涙ながらに訴え、以来、多くの国民の支持を得てきた」
眞子さんもそれに倣って「涙の大逆転」があり得るのか、だが、「そんな芸当は望むべくもなかろう」と切って捨てる。
なぜ眞子さんが涙を流して訴えなくてはいけないのだろう。彼女は一途に小室圭との結婚を望んできただけで、後ろ指をさされる何ものもないのに。
会見は宮内庁が考えたフィクションである。記者たちは、本当に聞きたい彼らの本音を聞くことができず、それを見る国民もフラストレーションが溜まることは間違いない。
だが、眞子さんにも記者やその後ろにいる国民にいいたいことが溢れるほどあるはずだ。
彼女は何をいいたいのか、私が忖度してここで書き記してみたいと思う。
過熱する報道合戦についての思い
眞子さんはこう話し始める。
「私たちの結婚が多くの国民の皆さまから祝福されていないということは、誠に残念なことだと思っています。
そのことについてはこれまでも2人で話し合ってきました。小室さんのお母さまと元婚約者さまとの間の金銭問題について、私たちの説明不足と、誠意の無さがあったからだと深く反省しております。
このことについては速やかに解決することをお約束します。
そのことでもう少し話をさせてください。
この問題が週刊誌で報じられ、それがきっかけとなって婚約が延期されてしまいました。
私たち2人にとっては大変残念なことでしたが、未熟なまま結婚を急ぎ過ぎていた私たちには必要な時間だったと思っています。
ですが、その後も洪水のように報じられた情報の中には、小室家のプライバシーを暴きたてるものや、事実と異なるものが多く見られました。
また、秋篠宮家についても、情報源が定かでない噂話が面白おかしく報じられました。
それを読んだ国民は、事実かどうかを確かめる術もないまま、小室圭さんやお母さまの佳代さま、秋篠宮家の悪いイメージだけが広がってしまったように思います。
意図的だとは思いませんが、マスメディアがスクラムを組む力を思い知らされました。
妹の佳子は大学を卒業するときの文書で、『メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています』といっています」