しかし、その代償としてレジスタントスターチの摂取量が減り、また、炭水化物を遠ざける食生活によって食物繊維全般の摂取量も減ってしまいました。

その結果、腸内環境の乱れによる肥満、血液の質の悪化、免疫力の低下、生活習慣病など、全身の健康を脅かすリスクが増大しているのです。

炭水化物を食べる量を減らしてはいけない

でも、大丈夫。やることは簡単。冷ますだけです。

笠岡誠一『炭水化物は冷まして食べなさい。』(アスコム)

本書には、いつも食べているご飯やうどん、そば、パスタ、ジャガイモなどの炭水化物を冷まして、レジスタントスターチを最大限に増やす方法を載せていますので、毎日の食事にどんどん取り入れていただけたらと思います。

また、レジスタントスターチが私たちの健康にどんなメリットをもたらしてくれるのかということも、さまざまな角度から解説しています。

私たち日本人は、数千年前からずっと炭水化物をたっぷり食べて生き延びてきました。炭水化物を食べる量を減らすようになったのは、長い歴史の中でここ数十年のことです。

時代の変化は食の変化をもたらし、食の変化は健康状態に大きな影響を与えます。本書をきっかけに、みなさんが「レジスタントスターチ生活」を始め、理想の健康と美を手にしてくださることを願っています。

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