勝者が毎日入れ替わる熾烈な戦い

商機と勝機が乱立するこのウィズ・コロナ時代では、大量の勝者が生み出される。さらにいうと、今日の勝者と明日の勝者がどんどん入れ替わっていく。今日はAさんが勝者だったのに、明日はBさんが勝者になっているという熾烈な戦いになるはずだ。

これは企画や計画を机上でじっくり練ったうえでの勝負というよりは、気づきを素早く行動に移すことによる勝負である。しかも現代は、オンラインで呼びかけて人材を集められるなど、事業に必要なツールを簡単に手にできる時代だ。

つまり、誰もが勝機をつかむ可能性を持っている、ということである。商機と勝機を目の前にしながら、動かないでいることは非常にもったいない。あなたには、この商機と勝機の波に乗ってほしい、と切に願っている。

「動かない」という思考を捨てる

最後に、「新型コロナウイルスとは何だったのか?」と投げかけたい。

守屋実『起業は意志が10割』(講談社)

数年先か数十年先に「今」を振り返った時、僕らはこの2020年を「辛かった時代」「大変だった時期」という印象よりも、「時代が大きく前に進んだ瞬間」と総括するかもしれない。

では、「時代が大きく前に進んだ瞬間」に生きる僕らは、どう生きればよいのだろう?

僕は、

「時代が進んだ以上に進まないと遅れる」
「思い切って進んでようやくトントン」
「留まっていたらたちまち遅れる!」

──そんなことを思っている。

当然これは、僕自身にも当てはまる。「動け」と伝えている僕が、大して動いていないようでは説得力がない。だから僕自身、これまでにも増して、「動く」ことに重きを置くようにしている。

あなたは、どうだろうか? 平時でも動かないできた人たちからは、「この逆境に、どうやって動けというのだ」と、100も200も反論の声が聞こえてきそうだ。そう思ってしまう気持ちもわからないではない。しかしながら、数年後、「後悔」するのは動いたほうだろうか? 動かなかったほうだろうか? そう考えるとおのずと答えは見えるように思う。

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