読書をすれば、人類の歴史を味方につけられる
私の愛読書の中に、1800年以上も前に書かれた第16代ローマ皇帝マルクス・アウレーリウス・アントニヌスの『自省録』があります。この中の一節に、私が好きな、「善い人間の在り方如何について論ずるのはもういい加減で切り上げて、善い人間になったらどうだ」という言葉があります。本書(『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』)では、こうした本質的な問いかけに対して、それぞれの時代を代表する人たちがどう考えて、その人なりにどのように考えたのかという視点から、人類の歴史に残る名著を取り上げて解説していきたいと思います。そうすることで、読者の皆さんが、数千年の人類の歴史を味方につけることができるからです。
そうした読書体験は、皆さんが重大な経営判断や経営危機に直面し、人生の岐路に立たされたとき、そして自分とはなにか、自分が本当はなにがしたかったのかを改めて考えてみなければならないときに、必ずや、一筋の光明になると信じています。