ずっとメールやリモートだと恋心が持続しづらい
コロナ禍で会えない時期が続いたカップルや片思いの人も多いかもしれない。実は、ずっとメールやリモートのみでの接触では、たとえカップルであっても恋心が持続しづらい。
「制約があって会えない期間が続くと、アドレナリンやドーパミンは出やすく、ドキドキ感の恋が長持ちしやすいかもしれません。それでもあまりにも長期間会わなければ、スキンシップが必須であるオキシトシンやセロトニンが分泌されませんから幸せを感じられず、恋に挫折してしまう可能性も。アドレナリンが出るほど好きではないけれど、身近にいる人に心変わりしてしまうこともあるかもしれません」(柿木氏)
会えないストレスで、胃腸の調子に悪影響を及ぼすこともあるという。
恋によって自分を高めると分泌される「恋のホルモン」
とはいっても、会えないときはどうしても会えない。そんなときは「自分磨き」に精を出そう。瀧教授は恋愛が持続するかどうかは「お互いの努力と、それぞれの魅力の度合い」だという。
「電話なら相手の声の抑揚が、ウェブなら表情やしぐさがわかる。息遣いまで感じるリアルに会うよりは情報が少ないとしても、何かしらの接触の努力をすれば“報酬”を受け取り、相手にもまた与えることができます。そして自分を磨いていれば、次に会ったときに会えない(報酬を受け取らなかった)期間を打ち消すほどの、大きなものを与えあうことができるでしょう」
恋によって自分を高めようと思うと、PEA(フェニルエチルアミン)という恋のホルモンが分泌されやすくなるといわれる。これはドーパミンと結びついて恋の高揚感が強くなり、新陳代謝を活発にさせる作用も。一層魅力的な自分になることで、好きな人のハートを射止められるかもしれない。