対面方式が常態だった金融機関で、働き方改革は続くか

いずれも、コロナ禍のさなか、一気に拡大したテレワーク、リモートワークが後押しした新しい働き方のスタイルであるのは言うまでもない。さながらコロナ禍が出遅れていた金融機関の生産性向上に向けて背中を押した格好だ。

しかし、対面方式が常態だった金融機関の業務にあって、新しい働き方の導入は手探り状態であることに疑いの余地はない。

「リアルとリモートのハイブリッド」を目指すという方向性を掲げるのはたやすい。ただ、コロナ禍という未曽有の難物に最適解がないのも現実。

金融機関大手に限らずとも企業は試行錯誤を繰り返すしかない。この先も新しい働き方、人事制度改革が一層、進むに違いない。

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