やればできるのです。日本中どこでもできるし、世界中どこでもできる。プライベートと仕事の境目を作る必要もない。私はそれを、実際にやってきていたのです。

その意味で、最も変えなければいけないものは何かといえば、自分自身の思い込みだと私は思っています。こうしないといけない、という勝手な思い込みが、どのくらい人生のポテンシャルを制限していたか。そのことに、多くの人に気づいてほしいのです。

そして、これからは変わることにパワーを使うべきです。変わることは大変さも伴います。だから、そこに力を入れる。なぜなら、変わらないといけないから。アフターコロナで活躍するような人間になるには、変わっていかないといけないから。

変われなければ、居場所を失っていきかねない

求められる能力やスキルも、これから変わっていくはずです。何より、オフィスに行かなくてもよくなったわけですから。会社もそうですが、個人も一気に変わることができなければ、そのまま置いてけぼりにされてしまう危険があるのです。

本田直之『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』(KADOKAWA)

実際、社会も政治も変わり始めています。例えば日本の政治は、「みんな」をよくしないといけないという発想が前提にありました。どうして電子マネーの導入がこんなに進まないのかといえば、わからない人が一部にいるからです。

しかし、こんなことをやっているのは、日本くらいです。世界では、どんどん電子マネー化が進んでいる。「わからない人が一部にいるから」などと、もはや言ってはいられないからです。世界から、取り残されてしまうのです。

だから日本でも、「申し訳ないけど、できない人はごめんなさい」という空気になってきています。この流れは間違いなく進んでいくはずです。わからないから、といって、もう待ってくれなくなるのです。

これは、会社の世界でも同じになるはずです。変われない人は、変われないからといっても、待ってはもらえない。そして変われなければ、居場所を失っていきかねないということです。

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