医師や学者は、思ったよりずっと「会ってくれる」
医者や学者というのは、よほど怪しい人間でない限りは、会ってくれる。こちらが有名人であるとかそうでないとかはほとんど関係ない。そもそも小児心臓外科に興味を持つ人はほとんどいない。100万人に1人くらいしかいないので、ある意味で大歓迎なわけだ。
大切なのは、常日頃からそうしたアセットをつくっておくことだ。小児心臓外科の医師とつながったのも、4、5年くらい前の話で、コロナだからといって、急につながったのではない。
いまでは大の仲良しになっている仲野徹教授(大阪大学大学院生命機能研究科・医学系研究科)も同じで、「研究室を見に行っていい?」とメッセージしたら「いいよ」というから会いに行ったのだ。また、同じく阪大の理論物理学者・橋本幸士教授にメールで連絡したら、「いいよ」というので、仲野徹氏を連れて行った。今では二人が仲良くなって、チームを組んでいろいろやっているようだ。
彼らが口を揃えるのは、とりわけ高校生などから「研究室を見学したい」といわれたら、絶対に応じるということだ。彼らは研究者であると同時に教育者であるわけで、普通の人が思っているよりも彼らの門戸というのはずっと開かれているのである。
年齢や地位は関係ない。「おもしろい人がいるな」と思ったら、そんなことを気にする間にとっとと突撃したらいい。即突撃できて、うまくいけばつながれるのだから、いい時代だ。
つながった“奇人変人の輪”をつなげる会
そんなことをやっていると、失礼ないい方になるが、奇人変人の輪がいつのまにか広がってしまった。だったら、そういった人たちを集めてみようということになり、2018年、1年限定で「表参道パルプンテ」という会を開催した。
メンバーは150人、1カ月に一度、会費5000円で、始まりも終わりも挨拶なし、自己紹介コーナーなし、ファッショナブルなご飯を出すというルールの会だ。友人の友人を招くのはNGで、すべて私と直接つながりのある方々がメンバー。150人のうち毎回3分の1程度が出席したため、1回あたりの出席者は毎回50人程度となった。