遅咲き経営者の成功法則
ここまでお読みくださった方にはもうおわかりでしょうが、遅咲きにして世界に名を刻むような成功を収めた人というのは、とにかく前進をやめません。本稿で紹介した4名はみんな「ワケあり」で、大事な店をなくしたり、財産をなくしたり、2回も会社を潰したりしていますが、4人とも「だからやめた」という選択をしませんでした。年齢も、彼らを思いとどまらせる条件にはなりませんでした。
ケンタッキー・フライド・チキンも日清カップヌードルも、今も世界中で愛され、フォードの車は今も走り、ウォルマートはアマゾンとしのぎを削っています。その創業者ともなると、「偉大すぎて参考にならない」と思う人もいるかもしれませんが、ご覧いただいたように、誰もが最初から偉大だったわけではありません。思いがけず訪れた難局を乗り越える過程で、偉大な人物へ成長したというのが本当のところです。
人が成長するうえで勝利や成功は大きな自信となりますが、本当の意味で人を成長させてくれるのは、敗北や失敗であり苦難なのです。