「離れていても一緒」を意味のある体験に

新型コロナウイルスが私たち個人にも人類全体にとっても大惨事をもたらすなか、キャンセルされた集いの一部は、二度と開催されることはないでしょう。おかしな言い方かもしれませんが、それはそれでよいことだと思います。なくなった集いの一部はまた、別の形で復活するでしょう。

この惨事によって私たちはいやがおうにも「大事なこと」と向き合い、その「大事なこと」とは何かみきわめることを余儀なくされるでしょう。

MITの社会学者で心理学者のシェリー・タークルは、スマホでいつでもどこでも誰とでもつながれる社会で、私たちが逆に「一緒にいても一人(Alone Together)」の状態になっていると指摘しましたが、そうならない選択もできるのです。私たちは一昔前の世代が想像もできなかったようなかたちで、デジタル技術を使って、よりクリエイティブにつながることができるのです。

この予想もつかない、そしてつらいなかでも、創造的で、意味のある「離れていても一緒(Together Apart)」の状態をつくりだしていきましょう

(©2020 The New York Times)
関連記事
32歳NTT東日本"元サボリーマン"が組織のイカれた人を集めた理由
よなよなエールの試飲会が「4人限定」だった訳
マスクをしていない人を見て、すぐ不安になってしまう人の共通点
「外出自粛はすべてに優先する」という専門家を信じてはいけない
激増中「コロナ鬱」を避けるための5つの予防法