敗者
敗者たちの物語には人間性が露呈する。織田配下の武将・荒木村重。反乱を起こすが、城が落ちるとみるや一人で逃げてしまった。武士の誇りもかなぐり捨てて生に執着し、晩年には秀吉のお伽衆になった。しぶとい!
「三日天下」の言葉に残された真実【明智光秀】
『覇王の番人』真保裕一・著
「三日天下」なる言葉が現代にまで残ってしまった。しかしこれは仕掛け満載。「信長の操縦を誤った」と、自ら決着を付けたのだ。
忠義一徹。だが、小局観の男【山中鹿之介】
『英雄にっぽん』池波正太郎・著
毛利元就の猛攻を受け、浪人となった鹿之介は、信長と巡り合い、尼子家の再興を図るが……。忠誠心に厚いが、大局観を持たぬ人物の戦。