「首輪をつけているネコ」ほど見つかる

藤原博史『210日ぶりに帰ってきた奇跡のネコ ペット探偵の奮闘記』(新潮新書)

少しでも危なそうだなと思ったら、早めにケージやキャリーバッグに入れてしまいます。いざ自宅が浸水しはじめたり、窓ガラスが割れたりという事態になってペットをつかまえるのでは、飼い主も命の危険に遭いかねません。

そして今すぐにでもできる対策が「首輪」です。室内飼いのネコの場合、圧倒的につけていないネコが多いのですが、「首輪をつけているネコ」ほど見つかります。理由は簡単で、人々に認識されやすいからです。「できるだけ自然にしてやりたい」「ストレスを与えたくない」という飼い主さんの気持ちはよく分かりますが、万が一の場合を考えるとどちらがよい選択なのか、ぜひ検討して頂きたいのです。

今後もさまざまな災害に見舞われる可能性があるだけに、最大の危機意識を持って備えておくことが欠かせません。もし災害が発生したときは、まず自分の身の安全を第一とし、落ち着いてペットの安全を確保してほしいと思うのです。

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