質問の趣旨をすり替える「ご飯論法」の使い手に

安倍晋三首相以下、安倍内閣の閣僚たちは「ご飯論法」を駆使すると言われる。

ご飯論法とは「今日、朝ご飯食べた?」と聞かれた時に、朝食にパンを食べた人物が「今朝はご飯を食べていない」と答える論法。質問者はコメでもパンでもいいから朝に食事を取ったのかを聞いているのに、あえて質問の趣旨をすり替えて答えるのだ。

ご飯論法については「安倍首相のご飯論法をパクる片山氏の口上」で詳しく解説しているので参考にしていただきたい。小泉氏の「30年後」問答も、立派なご飯論法ではないか。

入閣後の小泉氏は、とにかく発言が慎重になっている。質問をはぐらかしたり、当たり前のことや、根拠のない決意表明を繰り返すことが、あまりにも多い。もちろん、失言や問題行動をする他の閣僚に比べれば危機管理ができていると評価することもできよう。しかし、歯切れのいい発言で人気を集めていた小泉氏だけに、物足りない。

NYでの「セクシー発言」はロイター通信が全世界に配信

ツイッターなどでは、小泉氏の発言を「ポエム」「まるで大喜利だ」などと冷やかす指摘が続き、いかにも小泉氏が発言しそうな、意味不明のコメントを書き込む人もいる。

9月21日のTBS系「サンデーモーニング」では、司会の関口宏氏が「30年後」発言について「そういうことを聞いているんじゃないですよ」とあきれ顔で語ったことも話題を呼んだ。

22日には米ニューヨークでの会見で、気候変動への取り組みについて「楽しく、クールで、セクシーに違いない」と英語で語った。この発言はロイター通信が配信。「セクシー発言」は世界を駆け巡った。日本でも批判的トーンで報道されている。