集中力の復活には15分かかる

集中して効率よく学ぶには誘惑を断つ必要があります。今なら最大の誘惑源はスマホ。英語学習などもスマホアプリで取り組む人が多いのですが、アプリでの学習には明確な目的意識と強力な自制心が求められます。「さあ、勉強するぞ!」と意気込んでも、SNSの着信などが入ると、ついそっちを見てしまうのは人間の性ですから。

学ぶには誘惑に勝たなければなりません。けれども、誘惑に勝とうとする意識自体がストレスになります。誘惑と戦うだけで目標達成率が下がること、目標達成率の高い人はスマホのような誘惑物にそもそも接触しなかった人であることが、心理学研究で明らかになっています。

だから「これから1時間、集中して勉強しよう」と決めたら、スマホの電源を切るなり、別の部屋に置いておくなどして通知が届いても気づかないようにしましょう。せっかく高まった集中力が通知音などでいったん途切れると、再び同じ集中レベルまで復活するのに15分ぐらいかかってしまいます。

集中を途切れさせないために、カフェなどで時間を区切って勉強するのも一案です。カフェに入って1時間だけはスマホの電源を切る、機内モードにする、カバンの奥にしまい込む。1時間だけ集中するぞと自分に言い聞かせれば、自制心を無理やり働かせてストレスを感じることもありません。