【2】成功をもたらす要因を探る

何が大事なのか、直感的に伝達

なぜあの企業は成功しているのか? その要因を探すとき、同業他社との比較はヒントになる。そこで役に立つのがタテ軸とヨコ軸に沿って比較対象を配置する、2軸マトリックス図だ。

この図を使うと、それぞれの立ち位置を把握しやすくなるが、何かを選ぶときにも使える。もっとも大事な切り口をタテ軸に、次に大事な切り口をヨコ軸に配置し、重視する要素を上と右に置く。すると、四角形の中で目立つ右上のゾーンに候補が置かれるため、人に見せると「これが大事」と直感的に伝わる。

※上図版は、櫻田 潤著『図で考える。シンプルになる。』より引用
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2軸マトリックス図によって、代表的なSNSのサービスを比較した。「企業の立ち位置を比較したい場合、必ずしもユーザー数など定量的なデータで比べなくてもかまいません。『親しみやすさ』など定性的な切り口で配置すると、各自の主観が出ます。それが議論の土台になることが、図解した効果と言えます」(櫻田氏)