固定費のほかに、亀井家の家計を圧迫しているのは自己投資代。資産運用の情報収集や、将来起業したいという夢のために、各種セミナー類に夫婦そろってせっせと通っているのだ。「『セミナー貧乏』になりかねないので要注意」と加谷氏は危ぶむ。「これからは独学力がすべてを決める時代。たいていのことはネットや書籍から学べるはず。高いお金を払ってセミナーに行くのは、表立って言えない『リアルな話』を聞きたいときだけでいい」と断言する。
さらに細かいところでは、1万5000円もかかっている新聞などの「その他」の費用も気にしたい。情報感度が高いと自負する2人だけあって、新聞もそれぞれ別々に購読しているため、コスト高になる。午堂氏は、「紙の新聞の必要はないでしょう。少なくとも資産形成につながる情報は新聞にはほとんどない。雑談用のネタを収集したいなら、スマホのニュースアプリで十分」。