ヨコ軸に対象の課題を設定し、タテ軸には「事象(問題点)」「課題」「アクション」を設定し、これらの枠に沿って進めていくと、議論が脱線せずに効率よく進められます。

会議の参加者に見えるように意見を落とし込んでいくと、現時点での「問題点が何か」「何が足りないか」「何を考えなくてはいけないか」といったことが、よくわかり、即座に共有化できます。

ホワイトボードに「2軸」を書くときの3つのコツ

ホワイトボードに「2軸」を書いて議論するときは、次の3つのことに注意してみてください。

(1)リーダーがペンを握る
チームが2軸を前に議論することに慣れるまでは、リーダーがファシリテーターを務めるのが望ましいです。
(2)「読める字」で書く
これは意外な盲点です。字が汚くて読むのに時間がかかると、ミーティングもその後の議事録の共有も非効率になってしまいます。キレイでなくてもいいですが、最低限「読める字」で書きましょう。
(3)2軸の図解は、そのまま議事録にする
議論した内容をもう一度文字に起こすのは時間のムダです。ホワイトボードに書いた内容は、写真撮影するか、ホワイトボードを印刷するなどしてそのまま記録に残します。
【具体例】ホワイトボードを使ってブレインストーミングを行う

最後に、具体的な仕事の場面で、どのようにホワイトボードを使うのかを考えてみます。

ここでは、アイデア出しなどを目的としたブレインストーミングで使う事例を挙げてみます。

ブレインストーミングを「見える化」しながら進めていく際、3つのステップを意識するとうまくいきます。

【ホワイトボードを使って「見える化」するための3つのステップ】
ステップ1.まずは発言されたことをそのまま書く
ステップ2.書き出されたものをグルーピングする
ステップ3.フレームワークで整理する

この3つを意識して書いていくと、議論の内容が的確に「見える化」され、参加者に議論の推移と方向性までもが伝わりやすくなります。

ただ、やみくもに発言者の言葉を書いていても、議論の「見える化」にはなりませんので注意してください。