学ぼう、成長しようという姿勢が大切
会食後のお礼にしても、「美味しいお食事でした」という茫洋とした感想ではなく、たとえば会話の内容から学んだこと、自分に役立ったことを抽出して具体的に記します。若い人のなかには「そうはいっても、それが難しいんですよ」とぼやく人もいますが、次のような考え方を持てば、おのずと書くべきことが見えてくるはずです。
人は勉強を怠らなければ一生成長し続けることができるし、それが喜びだと私は思っています。そして最高の学びの機会は、人との出会いのなかにあります。ですから私は、人と会うときはいつも、今日はどんな勉強をさせてもらえるのだろう、あるいは、どんなことに気づかせてもらえるのだろうとわくわくしながら相手の話に耳を傾けます。
そう考える習慣を持つことで、「学ぶことができた」「成長できた」と実感できるようになるはずです。そして実感できれば、自分なりの言葉で学びの中身を表現することは容易です。守破離でいえば離。お礼状に添える一言も、成長の証しといえるのです。
1 仕事の際、よく「メモ」を取るか
取らない
2 「手帳」はアナログ派orデジタル派?
デジタル派
3 手帳やメモを、見返すことがあるか
ない
4 メールを記すとき、注意することは?
返信や対応のスピードを重視。なるべく翌日には返信ないしリアクションをするようにしている
5 年賀状以外に、手書きの「手紙」や「礼状」を書くか
印刷した文面を使うが、必ず手書きで1~2行加える
6 社会人になってから「日記」を書いたことがあるか
ない
7 自分だけの「虎の巻」をつくったことがあるか
ない
1951年生まれ。青山学院大学法学部を卒業後の75年入社。2001年執行役員。アサヒ飲料常務取締役やアサヒビール常務取締役などを歴任し、11年アサヒグループHD取締役兼アサヒビール社長、16年から現職。