“正義の鉄槌”を下すことに酔いしれて暴走

客観的にはどうであれ、少なくとも本人はそう思い込んでいる。そのため、攻撃的な言動に歯止めがかからない。むしろ、正義は自分の側にあると信じているので、しばしば“正義の鉄槌”を下すことに酔いしれて暴走する。

その典型が豊田氏だが、現在の日本社会には豊田氏予備軍が大勢いるのではないかと危惧せずにはいられない。強い被害者意識を抱き、喪失への恐れにさいなまれている人が少なくないからである。

さらに、“加害者”とみなされて攻撃された側も、今度は自分こそ被害者なのだから罰を与えても許されるという論理で仕返しをする可能性が高い。そうなれば、仕返しに次ぐ仕返しで、攻撃の連鎖が起こるのではないだろうか。

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