レッスン10:チーム内の役割を決める
誰がどのようなアウトプットを作成するのか。また、誰が誰の根回しを行うのか。上司、自分、部下の役割分担を明確にする。そのために、資料には担当者の名前を明示するようにしたい。 「日本企業の場合、ここまで書くことは少ないかもしれません。でも資料に名前が書かれていないと、責任感が湧かず、仕事を後回しにしてしまう可能性もふくらみます。そういう意味では『今すぐやる』感が出て、効率的です」。
レッスン11:チーム内のすり合わせ日を決める
必要に応じてメールや電話で随時連絡を取りながら、報告のタイミングに合わせて上司と接触。もし検証を進めていった結果、意思決定が変わるぐらいにストーリーが変わるのであれば、緊急であったとしても上申を。同様に部下とのすり合わせも大事だ。「部下は思いもよらないところで検証に苦しんでいたり、検証のやり方を間違えていることもあります。なるべく高い頻度で部下ともすり合わせるといいでしょうね」。
レッスン12:一目でわかるスライドに
タイトル(A)には、そのスライドで一番伝えたいメッセージを挿入。1つのスライドでいろいろ説明しようとするとわかりにくくなるので、ワンスライドはワンメッセージに。ストーリーだけでは一目で内容が伝わらないので、サブタイトル(B)で全体像を簡潔に紹介する。サブタイトルを上手に書くコツは、「メッセージを持たない説明文」「乾いたタイトル」と意識すること。またボディ(C)とタイトルが一致しているかも確認を。
ボストン コンサルティンググループ(BCG) プリンシパル(プロジェクト遂行の責任者)。一橋大学社会学部卒、同大学院社会学研究科修了。BCG入社後、ハーバード大学経営大学院に留学。国内外の企業に対して事業戦略、組織構造改革などのプロジェクトを手掛ける。