【2】夫の小遣い vs 妻のヘソクリ

▼ヘソクリは、節約を頑張るモチベーションにする

夫の給料が手取り300万円の場合、毎月の小遣いはいくらが適正なのか。丸山氏は「夫3万円、妻1万円は確保したい。あまり少なすぎると借金したりギャンブルしたりして、結局裏で悪いことをしがち」。横山氏は「夫3万5000円、妻1万5000万円」。両氏ともに昼食代、飲み代、理髪代、洋服代などを含んだ金額の提示だ。

妻が自分の小遣いを家計の中から適当にもらっているケースも少なくないので、それを防ぐ意味でも専業主婦も小遣いをちゃんと決めておいたほうがいいのだ。ちなみに、共働き夫婦の場合は「小遣いは同額が夫婦円満の秘訣」(丸山氏)だという。

丸山氏は、渡し方にも工夫が必要と話す。「一度に渡さず、毎週6000円ずつに分けるといい。こうするといつも給料日前に財布がピンチだった夫も余裕が持てるようになります」。

一方、横山氏の考えは「毎月一括で渡すのがいい。計画的に使えるように夫を教育すべき」と異なる。夫の性格を考えて最良の方法を選択すべきだ。

妻のヘソクリについてはどうか。「余った分をちゃっかり自分のものにしているのはズルイ」という夫たちの恨み節も聞こえてきそうだ。横山氏は「一般に妻はイザというときのためにヘソクリをしているもの。目くじらを立てないほうがいい」とたしなめる。丸山氏も同意見だ。「ヘソクリは自由に使っていいよといえば、妻はいろいろ工夫して節約上手になる。節約したお金で家族旅行に行けるかも」。