家計改善断行! 教育費は月5万カット
さらに話を進めて感じたのですが、どうやらMさんとご主人はあまりお金や生活の話ができていないようです。とにかくMさんは子どものことばかり。ご主人は仕事のことばかりで、75万円を超える生活費を渡しているのだから、たとえ実親に仕送りをしていても、家族の生活に不自由ないだろうと思っている印象です。支出を削減していくには、まずご夫婦それぞれの支出に対する意識を変えなくてはいけないですし、ご夫婦の意見もそろえなくては良い方向に変わっていくことができません。次の面談ではご主人にも来ていただきました。
ご主人はまさか家計が赤字だとは思っておらず、ただただ驚いていました。そして、私がMさんとした、家計改善のために約束したことの結果をじっくりと聞いています。
▼家計改善1:教育費
その内容はまず、教育費についてです。すでに通っている学校の学費はしかたがないのですが、3つ通っている次女の塾に関しては要不要を検討する余地がありそうでした。それぞれ必要かどうかを検討してきてもらう約束をしていました。その回答を聞くと、次女から「少し家で勉強する時間がほしい」と言われたとのこと。話し合いの結果、きちんと通う塾は1つ。あとは通信教育を受け、残りの2つの塾はやめることで話はまとまりました。そうすると、5万円近くの支出が減りました。
▼家計改善2:食費
また、食費はインスタント食品、菓子パンなどの買い置きをやめてみました。せっかく母親が家にいるのですから、いざとなれば作ることも可能です。ですが、買い置きがないとあまり間食をしなくなり、子どもたちは少しスリムになりました。「お母さんが買うから食べちゃうだけ」と言われてしまったと苦笑していました。
▼家計改善3:小遣い
小遣いも同様です。「お金、足りてる?」と聞くことをやめました。すると、子どもは毎月もらう小遣いの中でやりくりし、不足するとお年玉などでやりくりしました。先回りしすぎていたと実感します、と反省していました。
▼家計改善4:通信費
通信費は、長女が小学校時代に持たせていた「見守り携帯」に対する思いが継続し、大手キャリアから変えられずにいました。しかし、格安スマホのことを長女に話すと「今は友達にも多いよ」との返答を得て、一緒に家電量販店へ。全員分のスマートフォンを格安なものに変えることができたそうです。
【家計費コストカット額ランキング】
1位:夫の実家への仕送り -5万円
親孝行のつもりだったが、親も自分たちのお金で暮らせているので、話し合って減額した。
2位:教育費 -4.9万円
私立の中学高校の授業料と塾代。塾は通信教育に変えたり、退塾したりして支出削減。
3位:食費 -3.7万円
インスタント・冷凍食品やおやつ、菓子パンなど、食材の過剰な買い置きをやめた。
4位:通信費 -2.9万円
キャリアでなくてはいけないという思い込みをやめ、全員分を格安スマホに変更。
5位:子供の小遣い -1.5万円
「定額」のほかに外出するたびに渡していた追加の小遣いをやめた。
6位:生命保険料 -7000円
保障内容を見直し。
7位:生活用品費 -4000円
7位:被服費 -4000円
こうして子どもとはお金の話ができ、スムーズに支出を減らすことができました。この4点の支出削減に伴い、生命保険料や日用品代、被服費も減らすことができました。