バリューアライアンス以外でも、格安便が増加している。
なかでも、安さが際立つのはピーチが販売する「弾丸スペシャル」運賃。羽田~台北・ソウル、関西~ソウルの3路線で設定している日帰り運賃で、羽田~台北線では往復7000円から航空券がある。空港税などの諸経費を含めても往復1万2000円程度。早朝出発・深夜帰国(羽田5:55発・台北8:25着、台北20:45発・羽田深夜1:00着)で現地での滞在時間は約半日となるが、この金額なら日帰り海外旅行でも惜しくない。
安いセール運賃などの情報は各航空会社が発信するメールマガジンに加えて、ツイッター、フェイスブックでチェックできる。最近ではLINEを使ってセール情報を配信するLCCも出てきている。いずれにしろ、お得なセール運賃は発売直後に売り切れてしまうこともあるので、あらかじめ行き先を定めるなどして、セールが始まったらすぐに購入の決断ができるようにしておきたい。
LCCがこれだけ日本マーケットにも浸透してきた背景にはインバウンド(訪日旅行客)の存在が大きい。国内のLCCでも国際線では日本人よりも外国人の比率が高い便が目立つ。年間の訪日旅行者数が2000万人を超える中、海外系LCCも成田や関西だけでなく、札幌や福岡、沖縄、さらに国内地方都市へも続々と就航している。国内LCCは現在4社あるが、新生エアアジア・ジャパンが年内にも名古屋の中部国際空港を拠点に運航を開始する予定で、国内だけでも5社、そして海外のLCCを含めた更なる競争が激化する。
※加盟航空会社は、セブパシフィック航空、チェジュ航空、ノックエア、ノックスクート、スクート、タイガーエア・シンガポール、タイガーエア・オーストラリア、バニラエアの8社。