▼医療過誤から身を守る7つの鉄則
何かあってからでは遅すぎる! 手術や治療に入る前に、自己防衛の準備をしておこう
[1]手術を勧められたら必ず“セカンドオピニオン”――大きな「手術」の際には、必ず他院でも検査を受けるのが鉄則。聞き慣れない病名の手術ならなおさらだ。医者が替われば見立ても変わる可能性がある。セカンド、サードとできるだけ多くの専門家の意見を聞き、さまざまな角度から検討して、最善の病院や医者を選択しよう。
[2]病院のWEBサイトを要チェック!――担当医の名前、プロフィール、これまで扱った症例数など細かくチェック! 手術設備のある病院は必ずWEBを開設している。病院の伝統や高慢な理念、設備自慢ばかりで、肝心の医者の技量、患者がほしい情報が乏しいのでは、ホスピタリティに問題ありで要注意だ。
[3]“思考停止”のはじまりは、「この医者(病院)なら大丈夫」と決めた瞬間から――日本には、約30万人もの医者と、約9000軒の病院が。なのに「この医者(病院)なら、絶対大丈夫!」と決める理由は何か? ある時点で名医でも、ずっとそうとは限らない。病院側の説明を盲信せず、常によりよい医療を求めるよう不断の努力をすることが、医療ミス回避のカギ。
[4]治療に不信や疑念を感じたら速やかに検査データを請求――患者には自分の治療法を知る権利がある。不信に思ったら検査データをもらおう。検査データは患者に帰属する重要な個人情報で、病院側には開示義務がある。また、セカンドオピニオンの際にも検査データは必要。患者の請求にいい顔をしない医者や病院なら、即サヨナラだ!
[5]認定医や専門医などの“肩書”に惑わされない――「“学会認定医”“学会専門医”だから安心」は間違い。日本では、専門は自己申告制で認定されるため、肩書は有名無実で意味がない。心臓血管外科の専門医は日本に約1800人いるが、手術数をこなしているのは、わずか100人程度。専門医は「玉石混淆」だと知っておこう。