海老蔵さんの家族をサポートする覚悟に感動

麻央さんの乳がんが見つかってから、海老蔵さんは「あらためて麻央の存在の大きさを、私自身がひどく痛感しているのではないでしょうか」と語っています。もちろん、まだ幼い子どものことも心配し、「子どものことを思うと、途方に暮れるという言葉では乗り切ってはいけなくて、やはり父親として、この状況を逃げも隠れもせず、堂々とドンと受ける」「子どもがまだ小さいので、わが家は今こういう状況のなかで弱っている。そこで、私はみんなを支えることに尽くすだけ」と話しています。

がん闘病妻と幼い子どものサポートは、なかなか難しいものです。このことを海老蔵さんは痛感しているため、成田山で会得を受けたのではないかと思います。これほどまでに覚悟しなければならなかったのは、海老蔵さんが仕事で全国を飛び回ることが多いからだと思います。

『娘はまだ6歳、妻が乳がんになった』(プレジデント社刊)

離れているとき、海老蔵さんは麻央さんと携帯電話で2時間も話すことがある、といっていました。なかなかできることではありませんが、がん闘病妻の話をじっくり聞いてあげることは、精神的なサポートになります。もちろん家事などのサポートも重要ですが、まず夫としてこのことができていなければ、妻が安心して闘病生活を送ることができません。

この海老蔵さんの愛情は、麻央さんにも十分に伝わっているでしょう。いつも側にいてあげることができない海老蔵さんにとっては、これからも携帯電話でのサポートが重要になってくるかと思います。