プレゼン――TOEIC400点でもできるシンプルプレゼン術
菊間氏いわく「TOEIC400点スレスレ」のビジネスパーソンが英語でプレゼンせざるをえない状況になることもあるという。それほどに英語の必要性は増しているのだ。
プレゼンの原稿は「シンプルがベスト」というのが菊間氏の主張だ。「聴いていてわかりやすい文章とは、“単純”な文章です。プレゼン慣れしていない人の複雑な文章を聴いていると、何がいいたいのかまったくわからないこともあります。例えば関係代名詞を多用して、文章構造が複雑になるなら、文を2つに分けましょう。理解してもらうことが目的ですから」。
また、プレゼンではユーモアも忘れてはいけない。
「欧米の優れたプレゼンは、ユーモアにあふれています。そうした事例をたくさん見て聴くことが大切」(菊間氏)
一方、松本氏によると、意外と軽視されているのが「自己紹介」だという。「気の利いた自己紹介は必須。『即興で面白いことを話そう』と自分を過信せず、事前につくり込みましょう。前出の『Best Teacher』では個人のプロフィールを英語で作成してくれるサービスもあります」(松本氏)。
また会議と同様、プレゼンには緊張対策もキーとなる。自分でリハーサルをすることはもちろん、スカイプ英会話などで多くの「練習試合」をこなすのが大切と、2人は口をそろえる。
「スカイプ英会話では毎回テーマを変えるのではなく、同じ内容を納得いくまで繰り返すことがポイントです」(松本氏)
「大事なプレゼンなら、多少高額でもビジネス経験がある方のプライベートレッスンを受けたいものです」(菊間氏)