朝食にあまり時間をかけないところも、大富豪に共通するところ。というか、食べるものがとてもシンプルなので時間がかからない。「フルーツをちょっとつまむくらい」(新井氏)、「最近はやりのスムージーで済ませる方が多いですね」(中桐氏)と語るように、朝からソーセージやハンバーグなどをガッツリ食べる富豪はいない。

朝食を簡単に済ませるのは体へのいたわりを感じさせるが、そのほかのことに関しても健康に対して非常に気を使い、時間もお金も使うのが富豪の特徴だ。夜早めに帰るのも、せっせと会員制ジムに通ったり、朝起きたらストレッチをする人が多いのも、体を健康に保つため。中桐氏も新井氏も「健康にかけるおカネに糸目はつけない」という。

ネットはもちろん、テレビ、新聞も信用しない

情報の取り方にも、共通項があるようだ。一般の人のようにパソコンやスマホをいじってネットサーフィンすることもなく、匿名のネット情報はもちろん、フェイスブック、ラインから情報を得ようともしない。それどころか、テレビや新聞の情報も信用しないのが大富豪。

情報に対する慎重さは、「情報は何かしら意図があって流されることをご存じですから、必ず当事者や話題になった会社の関係者にアポを取り、ニュースソースに近づこうとされます」(新井氏)、「自分が、この人は信頼できると考えている人から出てくる情報しか信じません」(中桐氏)と、相当なものだ。

2人の話から、早寝早起きで、朝食はごく簡素なものを食べ、健康に人一倍気を使うので深酒はしないし、健康によいとなれば時間とお金には糸目をつけないといった富豪のリアルな全体像が見えてくる。

(伊田欣司、大下明文=構成 PIXTA=写真)
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