「プライドは確かに高いけれど、よい方向に働いている気がします。周囲への気配りを欠かさないなど、完璧な自分であろうとするところがあります」

現役の東大女子(2年生)のみなさん

では、文系学部はどうか。文科二類(主に経済学部に進学)2年生、鈴木智子(さとこ)さんに聞いてみると、やはりおしゃれは当たり前。性格も前向きな女性がほとんどだという。

「たくましくて何事にも積極的なタイプと、のほほんとした箱入りタイプに二分できると思います。箱入りタイプはマクドナルドで食べたことがないなどというお嬢さまタイプです」

そんな東大女子が日々を過ごすのは男だらけのキャンパスだ。少数派の女子は、さぞや肩身の狭い思いをしているのでは、と思ったら、これが逆。人数が少ない分、男子は女子に気を使ってくれるという。

「みんなは優しくて、頭がいいから、勉強面でわからないことがあれば、親切に教えてくれます」(大筋さん)

「クラスの中では、むしろ女子の発言力が強い。何かを決めるときも、意見を聞いてくれます」(鈴木さん)

女子を尊重するのは、草食男子が増える前からの東大の校風らしく、OGからも同様の意見を聞いた。

「学問に対する見識が深く、人格的にも秀でているのが東大の男子学生。頭のキレる男子学生に囲まれた生活は、よい刺激になりましたね」

と言うのはOGで、起業家の大里真理子さんだ。在学時、大里さんが専業主婦志向を口にすると「税金で勉強しているのだから、将来は社会に還元するのが当然でしょ」と男子に諭された経験もあるそうだ。