「最凶のがん」膠芽腫に挑む治療法
【下山】『がん征服』では、悪性の脳腫瘍である「膠芽腫」を主人公にしました。膠芽腫は、「最凶のがん」と呼ばれます。診断からの余命は15カ月ほどです。MRIに、リングエンハンスという白い環が映ると、医者は瞬時に患者の運命を悟ります。何しろ、膠芽腫は、00年代から10年代にかけて発見された、がん治療のブレークスルーをことごとくはねのけています。
しかし、難しいがんということは、治験が組みやすいということと同義でもあります。難治がんの患者は、少しでも希望があれば、新しい療法を試してみたいと治験に参加しますから。
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