新しい職で成功するのが本当の勝利

3. 転職活動に影響する可能性がある

勝てないまでも、満足するまでケンカして転職すればいいではないか、と思う人もいるだろう。だが、これもあまりおススメはしない。2、30代がある程度流動化してきた現在は減ったものの、それでもいまだに、中途採用時に以前の職場に事実確認を行う企業は存在する。普通、辞めた人間に恨まれるのは会社側も嫌なので、当たり障りのないことしか言わないものだ(筆者はむしろ褒めまくっていたが)。それでも、トラブルの種をまいておかないにこしたことはない。

ちなみに、前の会社で懲戒処分を受けていた事実を伝えていなかった社員が、転職先から自己都合退職に追い込まれたケースもある。

●それでもケンカせざるをえなくなってしまったら

それでも上げた拳を降ろしたくないのであれば、あくまで合法的に、社会のルールに沿った手続きを踏めばいい。上でも書いたが、社会一般ルールとムラの掟には少なからぬギャップがある。もうムラから離れる以上、村の掟は無視して、労働者の権利を堂々と主張すればいい。最低限の引き継ぎだけを行い、有給休暇は全部取得し、ボーナス支給日に退職する(ボーナスは支給日に在籍していることが支給条件である)。ムラの掟と相いれないこういった行為は、それだけで上司や人事部の神経をぴりぴりさせてくれる行為だ。その上で、言いたいことがあれば最終日に言えばいい。

最後に言っておくと、会社と会社に残った側の人間にとって最高に精神的ダメージを与えるのは、出ていった人間が明らかに以前より成功しているという事実である。だから、本当の意味で勝負に勝ちたかったら、余計な労力をさかずに、新しい職で成功するのが理想的だろう。

今回のポイント:

・社内で会社とケンカをしても、相手にされないかブラックリストに載るリスクがある。

・仮に勝ったとしても、それで会社に何らかの損害が発生した場合、やはりブラックリストに載ることになる。一般社会とムラ社会のルールは違うからだ。

・依然として、前職場に応募者の個人情報を確認する企業は存在するので、出来るだけ無用なトラブルは避けた方がいい。

・本当の意味でケンカに勝つということは、離職後に在籍時より成功してみせることだ。

※すべてメルマガ配信当時