結婚に必要なのは愛、それともお金?

結婚生活において重要なのは「愛なのか? 金なのか?」という質問に、あなたならどう回答するでしょうか? 当然、ご自身が未婚なのか既婚なのか、さらには性別や世代によっても回答は変わるかと思います。

結婚式の日のカップルの手元は、永遠の結婚を象徴している
写真=iStock.com/Csondy
※写真はイメージです

実際、私のラボで調査した結果は以下の通りとなります。

まず、既婚男女で見ると、20~30代までは男女とも愛が金を上回りますが、40代以降は逆転して、「愛より金が重要」になります。特に、40代既婚女性の「金が重要」割合は高く、4割近くになります。(男性は3割)。「愛が重要」とする派は男女とも2割なので、特に40歳以上の既婚女性だけ「金が重要」派が多いことになります。

【図表1】結婚生活「愛か?お金か?」

一方で、未婚男女の結果をみると、未婚男性は既婚男性とほぼ一緒ですが、未婚女性だけは年齢問わず20~50代まで一貫して「金が重要」派が圧倒的多数を占めます。

こうした未婚女性の意識が、婚活の現場では「年収いくら以上」という足切り条件として表出するのでしょう。しかし、その意識が強ければ強いほど50代まで未婚という状況になっているのも残念ながら事実です。

婚活現場に「年収400万円以上」はほぼ存在しない

結論からいえば、結婚している男女はほぼ結婚時点では「金より愛」で結婚しています。男女とも2020年でさえ、初婚年齢の中央値は20代後半です。半数以上が29歳までに結婚しています。20代後半でそれほど年収を稼ぐ人もマレでしょう。2017年就業構造基本調査によれば、25~29歳未婚男性で年収400万円以上はたった23%に過ぎません。それどころか年収300万円未満の層が49%を占めます。

これらの年収分布と初婚年齢中央値を勘案すれば、実際に20代後半で結婚している男性の年収は300万円台が最頻値であり、決して年収400万円以上なければ結婚できないなんてことはないわけです。

逆に言えば、婚活女性たちが条件として提示している「年収400万円以上」の20代後半の未婚男性は2割強しかいないわけで、身も蓋もない話をすれば、そもそもそうした高年収層は婚活の現場にはいません。来る前に成約済みになっていることでしょう。