【上島竜兵さん逝去】「もしかして竜兵か?」「先生、そうです」志村けんさんの死後に恩師へかかってきた“深夜の無言電話”とは(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

【追悼】「少し怖さを覚えるほど元気だった」関係者が明かす上島竜兵さんの“数日前” と家族思いの“繊細な素顔”「家族には迷惑かけてるなぁ」 から続く

 国民に愛されたお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」上島竜兵さん(61)急死の一報に衝撃が広がっている――。

 5月10日23時45分頃、東京都中野の自宅で意識を失っていると119番通報があり、救急搬送されたが、病院で死亡が確認された。事件性はなく、現場の状況から自殺とみられている。

 突然の訃報に「もっと竜兵の話を聞いてやるべきでした」と後悔を口にするのは、高校3年間、上島さんの担任を務めた恩師の柏木冨士男先生(78)だ。兵庫県出身の上島さんは中学を卒業後、神戸村野工業高校へ進学した。

 高校卒業後、数回会ってからは十数年間ほど疎遠になっていたが、2020年10月に柏木先生のもとに上島さんから突然1本の電話がかかってきた。上島さんが師匠として仰ぐ志村けんさんが亡くなった2020年3月29日から7カ月後のことだった。

恩師に突然かかってきた「無言の電話」

「深夜12時頃でした。突然、知らない番号から電話がかかって来て、最初は誰だかわかりませんでした。私が『どなたですか?』と、3回ほど繰り返しても無言で。それまで10年近く連絡を取っていなかったのですが、ふとあいつかな思ったんです。『もしかして竜兵か?』と尋ねると、『先生、……そうです』と返事が返って来ました。何も話さず、声もとても小さかったので、それとなく気遣いながら『元気してるか』と私から話しかけました。コロナ禍で芸能の仕事が大変な時期でしたので、ひょっとしたら何か話したいことがあったのかもしれません。

 竜兵から悩みを打ち明けることはありませんでした。竜兵は静かに頷いたり、聞き入っている感じでした。私が『何かあったらまた連絡するな。ご飯食べに行こうな』と約束して電話は終わりました。電話の時間はおよそ15分くらいだったと思います。それが、最後の電話になってしまいました。もっと彼に『どうしたんだ?』と聞くべきだったと後悔しています」

 高校時代の友人は、上島さんの優しい素顔を語る。