しかし皇族も人間である以上、感情を持っています。どこかで決められたこと以外のことに挑戦してみたい、という考えを持つのが自然です。実際、進学先は自由に選ばれるようになってきました。高円宮承子さまは早稲田大学、高円宮絢子さまは城西国際大学、眞子さまや佳子さまはICU、そして悠仁さまはお茶の水大学附属に進んだわけです。

皇族は学習院に進むべきだという話がしたいわけではありません。問題は大学に限らず、あらゆることに自由な選択が広がり得るということなのです。皇族の方々にも自分なりの考え方は当然あるでしょうし、これまでの天皇家のあり方に疑問を持たれることもあるかもしれません。

秋篠宮家の父母と娘たちの関係を、修復できそうな人はいない

もし今の日本に上皇陛下の御教育掛を務めた小泉信三のような知恵者がいたら、今回の事態を看過せず何らかの手を打つなり、助言をするなりしていたでしょう。

しかし残念ながら小泉のような人物は、皇室の周辺にも宮内庁の側近の中にも見当たらない。秋篠宮家の父母と娘たちの関係が断絶していることは明らかなのに、それを修復できそうな人はいないのです。

こうした危機をどう収めるか、あるいは、将来同じような危機が起きないようにするにはどうしたらよいか。私は、宮内庁の側近と言われる人の中に、皇族の相談相手となり得る人が必要だと考えます。

秋篠宮家に限らず皇室の方々の生活を支える側近は最近、「ことなかれ」的な公務員気質を持った人が多いようです。2~3年のローテーションで様々な官庁から回されて来るだけだから、「腰掛け」的な意識が抜けきらない。昨日までずっと外務省や警察庁にいた人ですから、皇室のことはほとんど知識がありません。皇室のために一肌脱ごうという意識がないのも当然なのです。

その結果、皇族の恋愛に限らず家庭内の問題について、「畏れながら申し上げます」と意見できる人がいません。眞子さまが小室氏と交際中、一人として秋篠宮ご夫妻に意見を述べる側近がいなかったことが人材不足を証明しています。

何も側近者全員が「小泉信三」である必要はありません。少数でもいいから皇室にお仕えするという意識を持ち、宮さまたちが本心から相談できる側近を身近に置く制度に改めるべきです。