常に新しい情報が到着するSNSとどう付き合えばいいのか。論破王こと、実業家のひろゆきさんは「ツイッターなどで入手した国内外のニュースで不安や怒りといった負の感情を強める人、また、投稿された他人の“リア充”生活を自分と比べて落ち込むような人は、SNSをやめたほうがいい」という――。

※本稿は、ひろゆき『ラクしてうまくいく生き方』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

ひろゆき氏
撮影=川村将貴 写真提供=株式会社オンエア

「国や社会のことを心配するのはやめましょう」

いまはインターネットがあるので、世界中のニュースが簡単に手に入りますが、SNSを覗のぞいてみると、国や社会のことに本気で怒っている人であふれています。たとえば「日本の借金が多すぎる」とか「女性議員の割合がほかの先進国に比べて低い」とかですね。

国の財政や世界情勢についての知識を集めるのはいいことです。でも、個人がどんなに本気で憂いたり憤ったりしても、国や社会レベルの状況を変えられることはまずありません。とくに、日本社会全体について考えると、残念ながら、この先よくなることはまず考えにくいです。

それなのに、ツイッターなどのSNSを介して、影響を受けやすい人が心配や怒りといった負の感情を強めていってしまう。これだと結局、エネルギーを使う割には、疲れしか残らないんですよね。

国とか社会とか大きなものを心配するよりも、自分や自分の周囲の人たちの生活に直結するようなトピックを気にかけたほうが、よっぽど有益です。自分の収入はどうすれば増えていくのか、どういう趣味がコスパが高いのか、などです。

社会全体がよくならなくとも、いまは便利なテクノロジーが増えているので、一人ひとりが楽しく生きられる環境は整ってきていますから。

たとえば、リモートワークできる職業なら通勤時間を気にして高い家賃を払いながら都内に住む必要もなくなるでしょうし、ネットショッピングもどんどん選択肢が増えているので、おしゃれな洋服や雑貨を安く手に入れる方法も簡単に見つかります。あまり視野を広げすぎず、まずは自分の環境がいまよりもよくなる方法を見つけることを優先しましょう。