忘れがちな「閉め忘れ」

もうひとつ、洗車に際しての「閉め忘れ」といえば、窓である。小さく開いている程度なら被害は少ないが……

「窓ならまだいいんですけど、サンルーフだと悲惨ですね。外を見回っている時、洗車機の音にまぎれて、なんか人の叫び声が聞こえたような気がして……近寄ると、車内で水を被ったお客さんが恨めしそうにこっちを見ていました。店側としては責任を取るわけにもいかないですし、バスタオルを貸すくらいしかできなかったです。やっぱりずっと不機嫌な様子で、なんとも後味が悪い感じでした」

セルフ式スタンドでのトラブルは基本的に自己責任だ。車内に大量の水が入れば、電装系の異常や漏電の可能性も考えなければならない。洗車機に入る際には、とにかく「閉め忘れ」に注意しよう。

意外と多い釣り銭の取り忘れ

セルフ式のスタンドには、現金の支払い方法にいくつかのパターンがある。

なかでも先に一定額を投入し、給油後に精算機で釣り銭を受け取るシステムはトラブルにつながりやすい。

給油してノズルを所定の場所に戻すと、バーコードの記載されたレシートが発行される。それを読み取り機にかざすことで、釣り銭が出てくる仕組みだが、このレシートを取り忘れて去ってしまう人が稀にいるという。

「お客さんが取り忘れたレシートを、スタッフ側が気づいて取っておければ大きな問題はないんですけど。次のお客さんがレシートを取って、お釣りをもらっちゃうと大変です。ウチでも、お釣りをもらい忘れたお客さんが帰ってきて、はじめて盗られたことに気づくってことがありました。監視カメラを見ればお釣りを持っていったお客さんはわかりますけど、スタンド側で追うことはできないので、結局警察沙汰ですね」

前の客のお釣りを受け取ることは、遺失物横領(占有離脱物横領)にあたり、当然刑罰の対象となる。レシートで釣り銭を受け取るシステムのスタンドで、万が一前の客のレシートが残されていたら、すぐさま店員に知らせるようにしたい。