プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2020年版)」を作成した。調査対象会社3749社のうち、平均年収が1000万円を超える企業は110社で、昨年から12社増えた。ランキングの1位は3109万3000円のM&Aキャピタルパートナーズで、昨年より631万2000円アップした。一方、昨年2位だったキーエンスは271万5000円ダウンで5位、昨年22位だったファナックは148万円ダウンで39位に転落した——。

平均年収1000万円超の企業は110社に

プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2020年版)」を作成した。基にしたデータは直近の年次決算期における有価証券報告書(2019年7月期~2020年8月期)。データ抽出では企業価値検索サービスの「Ullet(ユーレット)」の協力を得た。

結果、社員の平均年収が1000万円を超えている上場企業は110社で、昨年の98社から12社増えた。内訳は、M&A助言会社や投資ファンド、メガバンクなどの金融関連が22社、医薬・化学・食品が18社、マスコミが9社、機械や住宅設備などのメーカーが13社、総合商社が9社、不動産が8社、建設が4社、ITなどのコンサルが5社、IT・通信・ゲームが6社などとなった。

ランキング全体でも年収は増加傾向だ。前年のデータがない3社を除いた上位498社のうち対前年比アップは300社、ダウンは196社、同額推移は2社だった。

全上場企業のうち最も平均年収が高かったのは、昨年に続きM&Aアドバイザリーを手がけるM&Aキャピタルパートナーズ。平均年収は3109万円で、昨年より631万円アップした。全上場企業の平均年収は630万円(商工リサーチ・2020年3月期決算「上場企業1803社の平均年間給与」調査)だから、そのおよそ5倍だ。