第一線で活躍中の女性管理職のみなさんにお話を聞く、人気連載「女性管理職の七転び八起き」第19回。今回取材したのは、日本生命保険相互会社の重点市場開発室 室長 金子彩さん。営業が大好きだとお話される金子さんは、営業職に配属されたあとに本部へ移動し、そこから営業部に戻り営業部長になり、今では市場開発の部署にいるという社内でも異色のキャリアをたどってきたのだという。新たな環境でくじけそうになる度に、周囲の職員が投げかけてくれた言葉とは?

お客さまからの手紙で気づかされた「保険の意義」

今も大切にしている一通の手紙があった。入社15年ほど経った頃、あるお客さまから会社宛てに届いたもの。もしや苦情ではと緊張しながら開封したところ、丁寧なお礼の言葉がつづられていたという。

重点市場開発室 室長 金子彩さん
重点市場開発室 室長 金子彩さん

「まだ営業2年目くらいのときにご縁があった方でした。私に勧められた生命保険を使うことなく、お子さんが無事に成人されたそうで、『保険が守ってくれました。今までありがとうございました』と書かれていたんです。思わずうるっとしてしまい、保険の意義とはこういうことなのかと気づかされました」

入社以来、営業職としてさまざまな現場を経験してきた金子さんにとって、その手紙は自分の原点にもなっている。

もともとこの業界に興味をもったのは、銀行勤めの経験がある母から「金融の知識は人生に役立つ」と言われたことがきっかけだった。生命保険は目に見えない無形商品なので、努力次第でいろいろ挑戦できる面白さもあるような気がした。さらに就職活動中にセミナーで聞いた話が引き金になった。

「弊社が求める人物像として、人と接するのが好きで知識欲があり、長く働きたい人という3つを挙げられ、すごく心に残りました。まさに私のことだと感じたんです。女性の先輩たちが生き生きと働いている姿にも惹かれ、挑戦してみようと思いました」