恐怖は人を孤独にする。だから今、対話をしよう

DID理事の志村季世恵さんは「DIDは決して、暗闇を体験するだけの場所なのではない」と話す。「暗闇を使ってさまざまな壁を取り払い、視覚障がいのある人、そうでない人との間に対等な対話を生む、それがDIDでした。しかしコロナですべての人が対等にこの危機と向き合う中、あえて暗闇を使う必要がないと感じました。恐怖は人を孤独にする。だから今、対話をしようと思いました」

ダイアログ・イン・ザ・ライトの開設に向けて準備を進める視覚障がいのあるアテンドは「目が見えなくなってから、光は希望や人の温かさという認識になりました」と語る。また別のアテンドはコロナが問題になり始めた当初、街で助けを求めても相手が躊躇するのではないか不安だった。だが「予想以上に人から声をかけられ、こんな社会情勢でも、人には変わらないものもあることが嬉しかった」と話した。アテンドとの対話で大切なことに気づく。そんな体験を今こそ体感してほしい。

【関連記事】
タイに逃れたロヒンギャが、なぜ名古屋のママチャリを売っているのか
京大火山学の権威が断言「富士山に大異変」…コロナ後に「日本沈没」は現実だ
662人を日本に帰すため、ソ連兵の性的暴行に耐えた未婚女性15人の苦しみ
なぜNiziUは世界を興奮させるのか…日本のエンタメが「韓国に完敗」した理由
ローマ教皇が「ゾンビの国・日本」に送った言葉