いまだ猛威を奮うコロナウイルスにより、転職や個人事業の立ち上げに二の足を踏んでいる人は多いのではないでしょうか。Googleやリクルート、サイバード等、10社以上の転職を経て、現在IT評論家・執筆家である尾原和啓さんは、「働き方を変えるのに年齢は関係ない」と言います。激動の時代にブレずに生きるための考え方を教えてもらいました。

※本稿は尾原和啓『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

カフェでの会合で文書を書く若いエグゼクティブディレクター
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Satoshi-K)

働き方は何歳からでも変えられる

働き方を変えていくのに、果たして年齢は関係あるのでしょうか。結論からいって、僕はまったくないと思っています。後述しますが、僕自身、40代を超えてから働き方を大幅に変えた人間だからです。

しかし、働き方を変えるのは、とても困難なことだと思う方も多いと思います。そこでまず、自分で設定した目標に向かって自分の習慣を変えていく簡単な方法をお話ししたいと思います。

たとえば僕の友人のけんすうさんは、若い人から「やる気が出ません、けんすうさんのモチベーションはなんですか?」と相談されると、「すごく簡単なことでいいので習慣にしましょう」と答えるのだといいます。

人間の行動の半分以上は習慣化されたことをやっているものなので、1度習慣化してしまえば、そもそも「やる気が出る、出ない」で悩む必要がなくなるのです。これは歯を磨くとき、歯を磨くこと自体へのやる気が出る、出ないなどといちいち考えないことと同じです。

たとえどんなに「何からはじめたらいいのかわからない」と悩んでいる人でも、歯を磨くことはできます。それくらい、まずは習慣化しやすいことからはじめてみればいいのだと思います。