孫会長は人の心を摑む達人でもある。佐藤さんによれば、「しっかり働かないと、ボウズにしちゃうぞ!ボクみたいに」と社員を叱咤したエピソードがある。また、スピーチで比喩を取り入れるのも巧みで「ホラ吹きのホラを英語で何と言うか、知っていますか」と聴衆に質問し、答えは「ビッグトークではなく、ビジョンです」と言って、会場を沸かせたこともあるそうだ。

「経営者としての厳しさを持ち合わせている一方で、愛嬌や茶目っ気があるから、孫さんは憎めないんです。海外の経営者、とりわけ欧州の経営者は、ユーモアのセンスを問われますが、その意味では孫さんは、グローバルな経営者としての資質も十分です」(同)

両手を同時に動かしダイナミックな印象

孫会長のパフォーマンスは、「情熱的で、アグレッシブ」といったイメージが強いのだが、佐藤さんは、「最近では、グローバル企業のトップとしての落ち着きが出て、円熟期に入ったという印象を受けますね」と評する。

「先日もテレビで孫さんのインタビューを見ていたのですが、語り口は物静かで、眼差しもやさしくなりました。人間としての幅の広がりが、話しぶりにも表れていると感じます」(同)

孫会長のプレゼンを観察したデジタルハリウッド大学教授の匠英一さんは、孫会長の身ぶりや手ぶりについて、「歩きながらスピーチをする欧米流のスタイルが特徴的ですね。そして手を下げているのがデフォルトモードで、話をしているときはリラックスしているのがわかります。時折、両手を同時に動かすオープンスタイルも取りますが、相手に自由、かつダイナミックな印象を与える効果があります」と話す。

プレゼンの内容についても、「考え抜いたエッセンスに絞り込んでいるので、ムダがなく、わかりやすいですね」と高く評価している。さらに匠さんは「現場で相手の反応を見ながら、声のトーンや話しぶりなどを臨機応変に変えている特徴もあります」と言う。

(撮影=小倉和徳)
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