政権の関心は「ポスト安倍」に向いている

世界中で警戒が強まる新型コロナウイルスの「第2波」。その前兆を感じさせるように日本国内の新規感染者は緊急事態宣言解除後から再び増加傾向にある。だが、国権の最高機関を担う国会議員、とりわけ政権与党の方々の多くは別のことに関心があるらしい。通常国会閉会直後は河井克行前法相夫妻の逮捕——公職選挙法違反容疑——に注目が集まっていたが、今やそれも「過去」の話で、視線は「ポスト安倍」に向いている。

今国会初めて開かれた衆院憲法審査会の答弁前、マスクを着ける自民党の石破茂元幹事長(左)=2020年5月28日、国会内
写真=時事通信フォト
今国会初めて開かれた衆院憲法審査会の答弁前、マスクを着ける自民党の石破茂元幹事長(左)=2020年5月28日、国会内

各種世論調査で「次期総理」レースのトップを走る自民党の石破茂元幹事長は、安倍晋三内閣の支持率急落で注目度が増し、政権批判や「キーマン」との接触を繰り返すなど意気軒昂だ。政界は「いよいよ、石破時代の到来か……」との期待と不安が交錯する。だが、ちょっと待った。私は石破氏が次の総理(自民党総裁)に就くのは困難であると見ている。いかに世論の支持が高くとも、アフターコロナを担う次期総理・総裁にはハマらない。その理由を解析してみよう。