歯医者は怖いところだというイメージを払拭する、欧米で普及している最先端歯科治療を紹介しよう。

歯の寿命を延ばす治療法が普及している

口の中にドリルを入れられ、「キーン」という音とともに、歯を削られていく不快な感触。そして時折、脳に「ビン」とくるような鋭い痛み──おそらくほとんどの人が、過去の虫歯の治療で、そうした経験をしているのではないでしょうか。幼少期の虫歯の治療がトラウマになって、「歯医者と聞いただけで、虫酸が走る」という人さえいます。大人になってからも、虫歯が再発・悪化して、歯の神経を抜く治療で痛い思いをしたり、虫歯が重症化して、大切な歯を泣く泣く抜かれたりしたという人も少なくありません。

歯科検診で女性の歯を Stomatologist
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けれども、歯科の治療技術が近年、目覚ましく発達し、できるだけ「歯を削らない・抜かない治療」が広まりつつあることを、ご存じでしょうか。その1つが、私が手がけてきた「MI治療」。「MI」とは、Minimal Interventionの略で、歯への負担が少ない「低侵襲治療」を意味します。歯を削ったり、歯の神経を抜いたりせずにすむので、痛みもほとんどありません。