アイデアはどんなふうに浮かんでくるか

——読者の共感をよぶ「ちはる語録」。どんなふうに言葉を集めていらっしゃるのでしょうか? 心を動かすための習慣があれば教えてください。

【益田】ふとしたときに思い浮かぶことも多いので、スマホにメモをしたりします。

昔のことを思い出して浮かぶこともあります。たとえば、上京して右も左もわからなかった頃、いろんな仕事のチャンスをくれた人たちがいました。印象深いのが、わたしにチャンスをくれたことすらよく覚えていない人です。時間を経て、ものすごくかっこいいなぁと思います。そんな思い出から、姉・ちはるのこんなセリフが浮かびました。

「チャンスは、むしろ与えた側が試されているんだ 与えたことを忘れるくらいの器でいたい」

益田さん愛用のスケジュール帳とシャーペン(撮影=新田 理恵)
益田さん愛用のスケジュール帳とシャーペン(写真=本人提供)

——もしネタ帳のようなものがあれば、愛用されているツール、筆記具などを教えてください。

【益田】最近は無印良品のシャーペンを仕事で使っています。半透明なので残りの芯が見えて便利なんです。スケジュール帳は、小さく軽く薄い「Campus」のものを愛用しています。バッグが重くなるのがつらいので、ものを選ぶ基準が重量になってます(笑)。

新田理恵=構成

益田 ミリ(ますだ・みり)
イラストレーター

1969年、大阪府生まれ。漫画『すーちゃん』(幻冬舎)、『沢村さん家のこんな毎日』(文藝春秋)、『泣き虫チエ子さん』(集英社)、『こはる日記』(KADOKAWA)、『マリコ、うまくいくよ』(新潮社)、『お茶の時間』(講談社)他、エッセイ『小さいコトが気になります』(筑摩書房)、『しあわせしりとり』(ミシマ社)、『永遠のおでかけ』(毎日新聞出版)、『かわいい見聞録』(集英社)、絵本『ネコリンピック』(ミシマ社 絵・平澤一平)の原作など、著書多数。